皆さん、こんにちは。
猪苗代町のアパート改修工事が完成いたしました。
その模様をお伝えいたします。
アパートの持ち主であるK様から、畳の部屋からフローリングにして、全体的にお部屋を明るくしたいとのご依頼を受けました。
古くなり、汚れも目立っていた畳から
赤松の床板に張り替えました。
目がぎっしり詰まったロシア産の赤松です。
今回は厚み15ミリの赤松を使用しております。
当初は、アパートということで汚れのつきにくい合板フローリングを考えておりましたが、ここのアパートの冬はとても寒いということを聞き、断熱性が高く、蓄熱性能も備えてある無垢の床板をすすめました。
夏の時期でも、無垢の床板は効果を発揮します。
無垢の床板は調湿性能が備わっているので、素足で歩いてもベタベタしません。靴下を脱いでこのフローリングを歩くと本当に気持ちがいいです。サラサラとしていて、もう靴下をはいては歩けなくなります。
襖紙も張り替えました。
張り替えをお願いしましたのは、
猪俣建具店さん。
張り替えの他に、建具の立てつけの悪い所も直していただきました。
襖紙のアップです。今回使用した襖紙は月桃紙。
月桃紙は沖縄に群生する月桃という植物の茎から繊維を取り出してパルプ化し製造されたものです。調湿性に優れており、優しい空間を演出します。
傷んでいた窓枠も交換しました。
使用している材料は
赤松です。木目が鮮明でこれから良い色に経年変化します。
壁には漆喰を塗りました。
使用した材料は
マーブルフィールという、西洋漆喰。
一度、塗り壁専用の壁紙を張ってから、そこに塗りつけます。左官職人が一回塗りで仕上げられるのでリーズナブルに塗り壁ができます。
仕上げのパターンは、「引き摺り仕上げ」。
一度平滑に塗った後、コテを引き摺るようにラフな感じに仕上げます。
今回壁を仕上げていただいた
高橋左官さん。
無駄の無い動きで、瞬く間に仕上げていきました。
まるでケーキにクリームを塗りつけていくパティシエのようでした。
今回大工工事担当は、任侠映画大好き・
穴澤さん。
見えなくなる下地も、きれいに仕事してくれます。
今回の工事は、古いものを残しながらの工事だったので、全体的に新しくなりすぎないように、工事を進めました。
壁の色や、襖紙の色も、真っ白にするのではなく薄いベージュにすることでなじみやすいお部屋になったと思います。
今回、工事を依頼していただいたK様。この度は本当にありがとうございました。またなにかありましたら、お気軽にご相談ください。
佐藤