皆さん、こんにちは。
今回は、佐藤建築店で使用する造作材(ぞうさくざい)についてお話したいと思います。
そもそも造作材ってなんなんだといいますと、住宅の天井や、棚板、階段、鴨居(かもい)、敷居(しきい)、窓枠など主に人の目に触れる場所に使用される材料です。
佐藤建築店で使用する造作材はなるべく既製品を使わずに、材木屋さんから材料を仕入れて、大工さんが
下小屋で加工をして現場に届けます。
今回は赤松の造作材を仕入れました。
ロシアのシベリアからはるばるやって参りました。
寒い気候の中で育ったこの赤松は、育ちが遅いので年輪が細かく身が詰まっております。年輪が細かいほど価値が高い良材といえます。
これを、下小屋の2階に搬入します。
機械で十分に乾燥した赤松ですが、板を並べるときに、下に桟木をはさんでおくと風通しが良くなり、さらに板の乾燥状態が良くなります。
この状態で、出番を待ちます。
佐藤建築店では、このように常時造作材をストックしています。
下小屋でつくられた造作材は既製品にはない質感、さらに経年変化による味わい深さが魅力です。
また、下小屋で加工してすぐ現場に搬入できるので、既製品などでは対応しづらいリフォームやリノベーションの現場ではとても活躍します。
佐藤建築店の
こさえる家の中でも造作材は重要な素材のひとつです。
大工さんが素材を吟味して、加工する。昔では当たり前だったことですが今では珍しいくらいです。この当たり前だったことを佐藤建築店ではこれからも大切にしていきたいと思います。
佐藤