お知らせ

佐藤建築店 下小屋(したごや)のこと

2015.02.14
皆さん、こんにちは。

突然ですが、「下小屋(したごや)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

下小屋とは建築現場で使う材料を加工する場所のことです。
ここでは、家を建てるまでの墨付けや刻み、窓枠などの内装材を加工したりします。

昔は仕事を頼まれた建築会社には必要不可欠の作業場でしたが、最近では既製品を使う現場が増えてきたため下小屋を持たないところが増えてきています。

佐藤建築店の下小屋をご紹介します。

下小屋

下小屋
なんだか、「THE 作業場」って感じですね。
木工機械がいくつもあり、様々な加工がここで行われます。

かるく機械を紹介しますと、

下小屋
材木の厚みをそろえたり、

下小屋
長さを切ったり、

下小屋
溝を掘る機械だったり、

下小屋
木肌をツルツルに仕上げる機械もあり、

下小屋
なんだか、ヤバそうな機械があったりします(笑)

下小屋
そんな、下小屋の階段を上ると、

下小屋
材料が保管してあります。

下小屋

下小屋

写真 2015-02-15 10 37 47.jpg
佐藤建築店では、内装に使う窓枠や鴨居や敷居などは既製品を使わずに一から作ります。
材料を仕入れて、保管しておくことで新築やリフォームの現場などで材料が急に必要になったときでも柔軟に対応できます。

なんと、休憩室もあります。
ちょうど、佐藤棟梁(向右)と大工・金作さん(向左)が一服していました。
下小屋

下小屋
佐藤棟梁 「薪ストーブが近すぎて暑いなぁ」

下小屋
大工・金作さん 「俺はちょうどいいけどなぁ」
なんてやりとりがありつつ、

下小屋
なんと、昔佐藤建築だった時の看板が出てきました。
もう、30年以上も前のやつらしいです。なんかレトロな感じでいいですね。

下小屋
この振り子時計もなかなか味わいがあります。これも30年以上使っているらしいですがいまだに現役です。
しかし、最近になって必ず時刻の5分前に鐘がなるということで若干の老いは見受けられます。

下小屋
下小屋にいると、なんだかここだけ時が止まっているように思います。そんな古き良き感じが僕は大好きです。

この下小屋で大工さんの手仕事が生まれます。既製品が主流になっているこの時代に職人さんが一から手仕事でやることは時代の流れに逆行しているかもしれません。しかしこれらをやめてしまうことは職人の技の伝承、職人としての魅力が失われてしまうと思います。

これからも、この下小屋で生まれる職人の仕事をもっともっと発信していきたいと思います。

佐藤