皆さん、こんにちは。
本日は大工職人による家具製作工事の内容をご紹介いたします。
今回、お客様から「キッチンカウンターの下に本棚を設置したい」とのご依頼があり本棚の製作にとりかかりました。
家具を製作する時は基本的に
下小屋で作業を行い、現場に納めます。
今回使用する材料は赤松。
二種類の赤松の集成材を使用します。
材を横方向だけつないで作られた集成材(巾接ぎ材)と、
材を縦横、二方向につないだ集成材を使用します。
横方向だけつないだ集成材は、縦方向にジョイントが無いので見た目が良く意匠性があがります。
縦横につないだ集成材は比較的安価に手に入り、反りやねじれが起きにくいのが特徴です。
まず、集成材を決められた寸法より少し余裕をもって切ります。
今回、本棚製作担当の金作さん。佐藤建築店・下小屋の番人です。
機械で材料の直角をだし、
材料の幅を決めます。
使用している道具は電動マルノコ。大工さんの道具の中で使用頻度が高い道具です。
鉋をかけて、
面をとります。
仕上がり面です。
2種類の鉋を使用しました。
仕上がりの寸法にカットして、
ダボ穴を空けたり、
棚柱を取り付けたり、組み立て前に下ごしらえをしておきます。
いよいよ組み立てです。
佐藤棟梁も加わり、組み上げます。
組みあがったら、
ダボ穴にダボを差し込みます。
最終的に、細かい仕上げ調整をし、棚板を設置したらとりあえず完成です。
棚板はすべて可動できるようになっています。
これを現場に納品します。
ぴったり隙間なく納まりました。
現場の納品が終わるまでは、いつもなんだか心が落ち着きません。無事に納まってくれてホッとしました。
今回、製作を依頼して頂いた
O様。本当にありがとうございました。
「こんなにぴったり納まるとは思ってなかった。本もたくさんしまえる」と満足していただけたようで、大変嬉しかったです。
ちょっとした所に棚が欲しい時や収納が足りなくなってきたなと感じた時は大工さんにつくってもらうのもひとつの手です。家の構造を熟知した大工職人がその家に合わせて家具をつくることができます。
「大工がつくる家具」も佐藤建築店では得意としてます。お困りごとがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
佐藤