お知らせ

板金工の仕事 雪止め取付

2015.02.12
皆さん、こんにちは。

会津も晴れが続いて、大変気持ちがいいです。
ダウンジャケットを着てると暑く感じます。春ももうすぐそこですね。(明日からまた天気が荒れますが)

さて、今回は板金職人のお仕事を紹介したいと思います。

板金工 雪止め
今回紹介するのは、雪止めの取付です。
雪止めというのは、屋根に積もった雪を下に落とさないようにする為のものです。
その他に、雪による雨樋の破損を防ぐために取り付けたりします。

前日の夜に雪が屋根に積もり、翌日の天気が良く気温が高い時などは一気に雪が落ちるので大変危険です。落雪によって物を壊してしまったり、人に怪我をさせてしまったりするのを未然に防いでくれるのが雪止めです。

板金工 雪止め
今回取り付けた雪止めです。

板金工 雪止め
今回使用した雪止めは「ドブメッキ」と呼ばれるものです。
なんだか聞きなれない言葉ですが、ドブメッキとは亜鉛が溶けているプールのような槽の中に鉄鋼製品を浸し、メッキすることです。その浸す作業が「どぶん」と漬ける表現になり、「どぼ漬け」、「ドブメッキ」とよばれています。

このドブメッキをすることにより、優れた防錆を発揮します。また、長期間にわたって腐食から守ってくれるので経済的な素材といえます。

板金工 雪止め
今回工事をしていただいたのは、涌井板金店 涌井さん。
職歴40年の大ベテランで、雪国の屋根を数多く施工してきました。今でも屋根の上をスイスイ歩いていきます。

板金工 雪止め
雪止めの取付は、まず「ツカミ」という道具で屋根材を少し持ち上げます。

板金工 雪止め
屋根と屋根の間に雪止めを差し込みボルトを締めます。

板金工 雪止め
最後は電動工具でしっかり締めます。

板金工 雪止め
今回使用した道具です。

板金工 雪止め
道具箱も見せていただきました。
使い込まれた道具がたくさんあります。板金職人は色々な種類の「ツカミ」や「ハサミ」などを使い分けて仕事をしています。

板金工 雪止め
道具箱の裏側にはちょっとした工夫がしてありました。
道具箱を屋根の上に持って行った時、屋根においても滑らないように滑り止めを取り付けてありました。

板金工 雪止め
今回は屋根2列に雪止めを取り付けました。
雪止めの数はその地域によって変わります。雪が少ない地域、多い地域で変わります。
因みに豪雪地帯ではほとんど雪止めはつけません。付けてもすぐ曲がったり、壊れてしまうためです。

「最近は雪質が濡れ雪になってきたから、雪が落ちやすい」と涌井さんが話していました。雪の量も年々増えていて、雪止めの工事も最近は多いようです。
落雪による近所でのトラブルもありますので、早めに対策することが大事なことだと思います。

涌井さん、寒い中の作業ありがとうございました。

佐藤