皆さん、こんにちは。
会津 S様邸車庫増築工事が着々と進んでおります。
屋根には、野地板(のじいた)が張られ、板金職人が下葺き(したぶき)・仕上げ葺き(しあげぶき)を行っていきました。
そんな中、大工職人が外壁工事を行っております。
外壁に張っているのは、木製サイディング・レッドウッド。
レッドウッドはアメリカ・カリフォルニア州に分布しています。
高さが、80mぐらいに成長するものもあり、直径は4.5mにもなる巨木です。
このレッドウッドという木はタンニンという成分が多く含まれている為殺菌作用が強く、菌やシロアリを寄せ付けません。
耐久性に優れているので、屋外で使用しても問題はありません。
木材なので腐らないということはありませんが、針葉樹(杉、桧等)のなかでは一番最後に腐るといわれているのがこのレッドウッドです。また、レッドウッドは油、ヤニをほとんど含んでおらず、高い難燃性を備えておりとても燃えにくい材料です。
レッドウッドを張る際の一工夫。
雨水の侵入をしにくくするために、つなぎ目を45度にカットしております。
このひと手間により、材料が収縮した時でも雨水の侵入を防ぐことができます。
レッドウッドが外壁一面に張られました。
レッドウッドは、材料自体が軽く、加工もしやすいので施工スピードがあがります。
佐藤建築店で使用する木製サイディングの表面は基本的にラフ使用。表面をザラザラに荒く仕上げてある方を仕上げ面にしています。このラフ面を表にすると塗装をした際に塗料の吸い込みが良くなるので耐用年数が上がります。塗料は少し多く使いますが、一回塗装すれば10年、20年放っておいても大丈夫です。(定期的に塗装すればさらに耐用年数があがります)。
レッドウッドは、
レッドシダー同様、無塗装のままでも問題はありません。しかし今回はお客様の希望で着色することにしました。佐藤建築店でも、会津地方のように冬は風が強く、積雪が多い所では塗装仕上げをおススメしております。
木製の外壁はメンテナンスが大変そうと思われがちですが、材料や工法を正しく選択することでメンテナンスがかかりにくい外壁ができます。また、年月と共に味わい深くなるのが木製サイディングの特徴です。色、木肌が経年変化し愛着がいっそうわきます。
これから、塗装工事に入っていきます。着色するとまた雰囲気が変わるので完成した際にはまた皆様にお知らせしたいと思います。
お楽しみに。
佐藤