皆さん、こんにちは。
猪苗代で進められていた
S様邸のリフォーム工事が無事に終わりました。
今回はその完成内容をご紹介したいと思います。
S様が一番心配されていたカビの生えた押入れ。
周りが合板で仕上げられていて、その合板に結露によるカビが発生していました。
カビの原因となる結露を防止するため押入れ、クローゼットは全面に
桐材を使用しました。
通気性をを良くする桐のスノコ。
天井、壁、床に桐材を使用することにより、断熱性能が上がります。
また桐には調湿作用があるので結露の防止につながります。
桐の床板のアップです。
「うづくり仕上げ」といって表面が凸凹しています。足触りがいいので部屋一面にはるのもいいですね。
クローゼットも全面桐材を使用しています。
周りが合板仕上げで床は畳だったお部屋が、
床は
赤松の床板に変わり、壁は塗り壁と赤松の板で仕上げました。
30ミリの赤松を使用しています。
床板が30ミリもありますので、これだけで断熱材のかわりになるぐらい断熱性能が有ります。
これから、どんどん色が飴色に変わっていくので、経年変化が楽しみですね。
左官職人による塗り壁仕上げです。使用した材料は
シラス壁。
高橋左官・高橋 幸治さんに仕上げていただきました。
塗り厚が5ミリあるので調湿効果は抜群。結露が起きにくい環境を作ってくれます。そのほかに防音効果もありますので本当に良い事ずくめの壁材です。
腰板、天井板は赤松の板で仕上げました。
無垢材自体に調湿効果があるので、冬の乾燥した時期には水分を放出し夏には湿気を吸い取ってくれるので、一年中快適な室内環境になります。
また、暖房などで部屋を暖めた時に熱を無垢材が蓄熱してくれるので、部屋自体が冷めにくくなり寒い冬でも暖かく過ごせます。
ドア、引き戸はすべて建具職人による手作りです。
猪俣建具店・猪俣 裕一さんに制作・取り付けを行っていただきました。
框組構造(かまちぐみこうぞう)という釘を一切使わない昔からある伝統工法を用いて制作していただきました。
この工法を使う事により建具自体が長年の使用に耐えられるようになります。
また、建物が地震などで歪んだり、狂ったりした場合には建具を削って直すことも可能なので、メンテナンスをしながら使用すれば半永久的に使えます。
今回S様邸のリフォーム工事には様々な職人さんに仕事をしていただきました。
大工職人の仕事。
左官職人の仕事。
建具職人の仕事。
それぞれの職種で、職人さんが自分の技を用いて家を仕上げていく。
それは、リフォーム現場でも変わりません。
S様にお引き渡しをした時、「空気が全然違う。それに暖かい!」と驚かれていました。
S様は佐藤建築店の
お知らせを日頃見ていただいてるようで、「リフォームでもあんなに手間がかかっている事にびっくりしました。手間ひまをかけて作っていただいたので、これから大事に使わせていただきます。」と言っていただき大変嬉しくなりました。
職人さんに仕上げてもらった家は、言葉では言い表せない温もりがあります。
大事に使おう、長く住もうという気持ちになるのは、職人さんの仕事に気持ちが入っているからだと思います。
S様からかけていただいた言葉はまさに「職人冥利に尽きる」のではないでしょうか。
これから、年を重ねるごとに部屋の風合いが増していくことと思います。
S様、この度は本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
佐藤