皆さん、こんにちは。

昨年、お引渡しいたしましたJ様邸。
既に引っ越しもされて新しい生活が始まっております。

今回は、前回のブログで紹介しきれなかった部分を紹介していきたいと思います。



外観は、片流れのシンプル形状です。雪の多い猪苗代は日々の除雪が本当に大変です。雪を一か所に落とせる片流れは除雪作業の負担を減らすことが出来ます。



外観はガルバリュウム鋼板、リシン吹き付け、杉板張りで仕上げております。
どの素材も昔から今現在まで使用されている安心の素材です。食べ物でいうなればコッペパンのような感じでしょうか　笑
外観の色選定の際にはお施主様と何種類かの候補色があり検討を重ねて決めていただきました。シックな感じでアクセントで使用した杉板がとてもいい感じですね。



玄関はスッキリ、シンプルな仕上げ。
檜の床板とシナ材の建具がナチュラルな感じです。



玄関入り口付近には階段下を利用した収納スペースを設けました。
掃除用具や、タイヤ等が収納できる有効スペースです。
収納の床はモルタル仕上げ。玄関土間も同様の仕上げです。土間のモルタル仕上げは月日が経つにつれ洗い出し仕上げのような風合いになります。
経年変化が楽しめる仕上げ方法のひとつです。



広々としたリビングの床板は檜です。奈良県・吉野にあります丸岡材木店でつくられた床板です。節有りを使用しております。



最初は白っぽい印象の檜ですが、経年変化で飴色に変化していきます。佐藤建築店でも檜の床板は過去にも使用したことはありますが、経年変化による色の変化はとても味わい深い印象です。





リビングにはスノコスペースを設けました。吹き抜けにするとスペースを有効に使用できなくなるので佐藤建築店ではスノコスペースを設けるようにしています。暖気は２階に上がり２階のフロアーにも暖気が循環します。夏は冷気が１階に降りるので猪苗代の気候であればエアコンもいりません。







収納棚は大工による作り付けです。お施主様の持っている家電や食器等にあわせて製作いたします。
材料はシナ材と米ヒバ材で製作しました。



J様邸の壁の仕上げは卵の殻で出来たエッグウォールを使用しております。


エッグウォールは卵の殻を主成分とし製造されております。卵のからにはいくつもの小さな気孔があります。気孔は空気を吸ったり吐いたりできる機能が備わっています。その機能をうまく利用してできたのがエッグウォールです。近いので言えば珪藻土があげられます。湿度を調整し、エッグウォールは生活臭もとってくれる優れものです。



トイレや脱衣場などの水回りはさらりという壁紙を使用しました。水回りは掃除の際などに水が壁に跳ねやすい箇所であります。このさらりという壁紙は和紙でありながら水を弾くという壁紙です。さらりは調湿性能も備わっているので湿気がこもりやすい脱衣場などの水回りにはオススメな壁紙です。



J様邸の物件でも適材適所に素材を選定し職人達で仕上げることができました。５年後、１０年後も経年変化を楽しめる住まいができたと思います。今後も家守りを通じJ様邸がよりよく住めるようにメンテナンスをしていければと思います。J様、この度は本当にありがとうございました。


佐藤