皆さん、こんにちは。
先日、奈良県吉野町にあります、
丸岡材木店さんの工場に訪問してきました。
訪問した丸岡材木店さんは、奈良県吉野でとれる杉、桧を扱っている材木屋さんです。床板の製造に特化している数少ない材木店です。
今回の訪問の目的は杉と檜の床板の製造過程の見学、実物の見学です。
吉野杉、吉野檜の最大の特長は、芯が円心にあり曲がりが少なく、年輪巾が適度に細かく均一であること。 そして色つやが良く光沢にとんでいることです。 年輪巾が細かく均一であるということは、そのまま強度が高いということにも繋がります。
製造過程の紹介です。
この写真は抜け節の箇所に埋め木をする工程です。
埋め木用の節材です。
埋め木箇所にボンドを注入していき、節を埋めていきます。
一個、一個が手作業なのですごく手間がかかっています。
埋め木済です。
埋め木が終わるとモルダーという機械に入れて加工されていきます。
凸凹の加工がされて出てきます。これを「サネ加工」といいます。
加工精度が悪いと床鳴りがしたりするのでとても重要な加工です。
奥に見える機械はエンドマッチ加工が出来る機械です。
エンドマッチ加工はフローリングの長手方向の木口部分にサネ加工をすることです。
仕上がりがこちら。
加工精度が高く、仕上がりが綺麗です。
エンドマッチ加工を終え、サンダーで仕上げた後は塗装作業です。
自然塗料を塗布してあります。
左側が塗装済、右側が無塗装です。
一枚一枚、手作業で塗られているそうです。
枚数が多いので、大変な作業だなと感じました。
こちらは檜の床板です。大きめの節が特徴的で存在感があります。
個人的には、檜の床板が気に入りまして今後是非使っていきたい素材だと思いました。
今回、工場を案内していただいた岡本さん。
丁寧に詳しく説明していただきましてとても分かりやすかったです。お土産に頂いた柿の葉すし美味しかったです。
今回の奈良出張は、奈良の杉、桧製品を直接見ることが出来、また奈良の材木事情や住宅事情の話も伺うことができました。とても実りのある出張でした。
丸岡材木店 岡本さん、スタッフの皆さん仕事中にも関わらずいろいろお話いただきましてありがとうございました。
また、ぜひ伺いたいと思います。
佐藤